私たちの時計愛メンテナンス・修理について

「機械式時計って扱いが難しそう・・。」「外したあとはどうしておくのがいいんだっけ・・。」「最近よく遅れるけど故障かな・・。」機械式時計は確かに繊細ですが、メンテナンス次第で半永久的にご使用いただける人類の技術の結晶です。時計を気持ちよく使っていただけるようにご使用上の注意点や故障・修理についての疑問をまとめました。時計専門店の知識で手厚くガイドします。

時計のきほん

ご購入前に時計の構造のきほんを知るだけで、ご購入後に戸惑うことなく、安心してお使いいただけます。
機械式時計やクォーツモデル、それぞれの特徴を正しく理解し、ぜひご自身に合った時計選びの参考にしてみてください。

そもそも機械式時計とは?

一言でいうと、ムーブメントが歯車やゼンマイなどの機械パーツの組み合わせで構成されている時計の総称です。巻き上げられたゼンマイが戻ろうとする反発力を動力とし、複数の輪列(歯車等のパーツが組み合わさったもの)の制御によって、可能な限り正確に時間を刻むように計算されて組み上げられています。定期的なメンテナンスや消耗パーツの交換を行うことで、20年、30年、ブランドやモデルによっては、親子二代に渡ってさえ、大切な時計を使い続けることが可能です。また、特にその機構の多くが開発された「スイス製」の機械式時計は、精度・耐久性・機能性・見た目の美しさから、世界的に絶大な人気とステータス性を誇ります。

自動巻き時計のしくみ

自動巻き時計とは、装着した腕の動きにより、ムーブメント内にある半円状(もしくは円状)の「ローター」と呼ばれるパーツが回転することで、少しづつ動力となるゼンマイが巻き上げられる機構を搭載した時計のことを指します。一般的には1日8時間ほど腕に身に着けていれば、そこから腕から外したとしても24~48時間程度動き続けます。巻き上がったゼンマイがすべて伸びきってしまうと時計は止まってしまいますので、その際はリューズを手で巻き上げることでゼンマイを巻き上げて動力を確保し、その後お時間を合わせてご使用いただきます。ローターによる巻き上げは、腕の動きに比例するため、腕に着けている時間が短かったり、デスクワークなどで腕の運動量が少なかったりすると、ゼンマイの巻き上げが弱く、夕方に腕から外して翌朝までに止まってしまってる場合も考えられます。巻き上げ不足が想定される場合は、前日に時計を外される際、リューズを30回ほど手巻きをしておくと、翌朝止まっているということもなく、時間調節の必要なくご使用いただけます。

手巻き時計のしくみ

手巻き式の時計とは、ゼンマイの巻上げを手動でのみ行う時計のことを指します。自動巻きの時計とは異なり、一般的に「1日~2日ごと」に手でゼンマイを巻き上げない限りは、普段どんなにご使用になられていても時計は止まってしまいます。翌日も同じ時計を使われる場合は、ご使用後に30回から40回ほど手でゼンマイを巻き上げてから置いておけば、翌朝に止まることなく、再度時間調節をする手間がなくなります。また、多くの手巻き式ムーブメントには、「これ以上巻き上げられません」という「巻き止まり」というものが存在します。ゼンマイを巻き上げていくと急にリューズが重たくなりますので、この状態まできたら巻くのをおやめください。それ以上巻き上げるとゼンマイ切れの原因となりますので注意が必要です。自動的に巻き上げてくれないと聞くと「それなら自動巻きの時計が絶対に便利で良い時計だ」と思われるかもしれませんが、自動巻き機構を省略しているために、超薄型のドレスウォッチが実現できたり、構造がシンプルな分だけ機械故障の可能性も少なくなり耐久性も期待できるなど、時計愛好家たちの中では現在でも非常に高い人気を誇ります。

クォーツ時計とは?

クォーツとは、本来は「水晶」のことで、水晶に電圧をかけると一定の周期で規則的に振動をするという特性を利用し、その振動を読み取って電気信号に変換することで、正確に時計を駆動させる機構をもった時計のことを指します。そのため、機械式時計と比較すると、このムーブメント構造自体の大きな違いにより、一般的なものでも、1ヵ月の使用で「約15~30秒の誤差」と、機械式時計での「日差±30秒」や「日差±15秒」という誤差の許容範囲よりもはるかに高い精度を誇ります。定期的なオーバーホールの頻度も少なくてすむために、ランニングコストがかなり安くすむというメリットもありますが、同型のムーブメントが生産終了になると、どんなに気に入っている時計でも修理ができなくなるかもしれないという不安は機械式時計よりも高くなります。永年使用やステータス性に関しては機械式時計よりも一歩劣るかもしれませんが、実用性は非常に高い時計となっています。

オーバーホールとは?

機械式時計は使用していく中で、外装パーツだけでなく内部の機械パーツも経年劣化を起こしていきます。これらの内部の機械パーツには、それぞれが接する部分に磨耗を防ぐためのオイル(潤滑油)が塗られていますが、このオイルに関してもご使用頻度にかかわらずさまざまな劣化を起こしていき、次第にパーツ同士の磨耗を防ぐことが出来なくなっていきます。オーバーホールでは、摩耗や傷みが見受けられる部品の交換を行い、正常なパーツは古い油や汚れをきれいに洗浄し、それらを再度組み上げて、最後に精度を調整するという作業がおこなわれます。熟練した時計技術師がミスの無いように丁寧に作業を進めますので、一般的にお預かりからお返しまでに「1ヵ月~1ヵ月半」というお時間を頂戴いたします。定期的なメンテナンスをせずに、使用を続けていると部品の磨耗により、精度の乱れや止まるなどの故障の要因ともなりますので、永く大切に使い続けていくためにも「3年から5年ごと」の定期的なオーバーホールをお勧めしております。

ご使用方法・ご注意点

意を決して購入した高級ブランドウォッチ。
いざ使おうと思っても「壊しちゃったらどうしよう・・」と緊張してなかなか使えない・・なんて方はおられませんか?
高級ブランドウォッチといってもあくまで腕時計ですので、絶対に使ってナンボです。
せっかく手に入れたならば、引き出しにしまいこんだりせずにどんどん使っていただきたいという思いから、ご使用に際し、特にこの点は気に留めておいていただきたいという注意点をいくつかピックアップさせていただきました。
注意点を知ることで、安心してお使いいただくきっかけになり、充実したウォッチライフをお過ごしいただけたら、と切に願います。

日常でのご使用方法

激しいスポーツの際は使用しない

機械式時計の内部にあるムーブメントは、歯車などの多くのパーツが複雑に組み合わさって構成されています。
繊細なバランスを保っているムーブメントは、当然のことながら衝撃に弱いため、落とす・ぶつけるなどを避けていただくのはもちろん、野球やゴルフなどのスポーツも、腕時計にかなりの負荷がかかりますのでお避けください。
一般的に「スポーツモデル」呼ばれる時計に関しても「スポーツの際に使用する時計」という意味ではなく、あくまでデザイン上での分類表現ですので、スポーツなどでの激しいシーンでのご使用はおやめください。

防水性能について

一般的に、「30m防水」や「100m防水」という防水性能は、「日常生活防水」や「日常生活強化防水」と呼ばれ、多少の雨や、手洗い時に軽く水がかかる程度は問題がないという防水レベルとお考えください。
この時計をお着けになって「30m」や「100m」の深さまでガンガン海の中を潜れるという意味ではありません。 プールや海水浴、ダイビング等でのご使用となると最低でも200m、できれば300mクラスのダイバーズモデルのご使用がおすすめです。
ただ、カタログスペックはあくまで製造時のスペックとなり、ある程度の使用期間が経過するとゴムパッキン(水が浸入しないようせき止めているゴム状のパーツ)の劣化等により防水性能は落ちてきますし、万一リューズがしっかり閉まっていなかったりすると、時計内に水が入ってしまう「水入り(これは保証対象外となります)」を起こしてしまいますので、できれば高級時計をお着けになっての遊泳は避けられたほうが無難かと思います。

日付の早送り時の注意点

日付表示(デイト)機能のある時計には、一般的に「日付の早送りをしないほうがいい時間」というものが存在します。 ブランドやモデルによって異なりますが、多くのモデルが「午後8時~午前4時の間」というのが、時計の内部で動力の歯車と日付用の歯車が「かみ合ってる時間帯」となり、その時間に強制的に日付の早送りを行うと、日付用の歯車を傷めてしまう可能性があります。
「午後8時~午前4時」を覚えにくい場合は、日付の早送りは「まず時計を午前6時に合わせてから行う」というように、動かしていい時間を一つご記憶いただいたほうが忘れにくいかもしれません。

時間調整時の注意点

時計は当然のことながら「時計回り」に動くことを想定して造られていますので、時刻合わせの際も基本的に「時計回り」で行い、逆回しでの調整は出来るだけ避けてください。
特に、「深夜の0時」をまたぐような逆回しは、日付表示(デイト)機構に負荷がかかり、故障の原因となりますので絶対に避けていただきますようにお願いいたします。
(短針が単独で早送りや逆回しができるGMT機能の付いた時計等で、一部、午前0時をまたぐ逆回しも問題ないモデルもございます。)

クロノグラフなどの機能は正しく使用する

クロノグラフなどの付加機能がついた時計は、誤った操作をなさらないようにご注意ください。
特に、一般的なクロノグラフモデルの場合は、クロノグラフの計測スタート後、ストップを押す前にリセットボタンを押すと故障の原因となります。
また、機械式時計の中には「ルーレット機能」や「ゴルフのスコア表示機能」など、変わりダネの機能を持つ時計も存在しますので、ご購入いただきました際は、ご使用前に正しい操作方法をきっちりとご理解いただいたうえでお使いいただきますようにお願いいたします。

ご使用後の保管方法

汗や汚れをこまめに拭き取る

ステンレススチールは「サビに強い素材」ではありますが「サビない素材」ではないため、日々のご使用で付着する汗や埃を長時間そのままにしておくとサビの原因となります。
ご使用後には、時計全体の汚れを時計用セルベットなどの柔らかい布で拭きとり、ケースと裏ブタの隙間やブレスレットとの隙間などは爪楊枝や使い古しの歯ブラシ等で、かき出すようにして汚れを落としていただくと、きれいな状態をキープできますのでお勧めです。

ゴールド素材はヤケに注意

ホワイトゴールドやイエローゴールドなどの貴金属系の素材は、サビはしませんが、長期間使用せずにいると「ヤケ」をおこして茶色く変色する場合がございます。
それを避けるためにも、貴金属専用の「ゴールド磨き布」等をでこまめに拭いて、せっかくの美しい輝きを保つように心がけてください。
※ 一部、ホワイトゴールドモデルにはロジュームメッキ加工が施されているものがあり、あまり強く擦るとメッキ部分が剥がれる恐れがありますのでご注意下さい。

レザーやラバーベルトのお手入れ

レザーベルトやラバーストラップは、汗などの水分が染み込んだままにしておくと、臭いの発生や劣化を早める原因となる恐れがあります。
お手数ですが、毎回ご使用後には、乾いた布やティッシュなどで軽く拭き取ってあげると、ある程度の劣化を防ぐことができます。

時計は磁気が天敵

時計は、磁気の発生しているもの(携帯電話、パソコン、ドライヤー、テレビ、電子レンジ等)の近くでは保管しないようにしてください。
ケースやムーブメントの金属部分は磁気を長時間を浴び続けて磁気を帯びてしまうことで、正確な時間を刻むことが出来なくなり、極端な精度の狂いや止まりの症状が出る場合があります。 電気製品の場合はまだ気が付きやすいですが、「ハンドバックの留め具」や「ネックレス・ブレスレット」などに磁石が使用されている場合などは、いつのまにか磁気帯びをしてしまうという可能性もありますので注意が必要です。

温度についてのご注意

温度差の激しいところに時計を置くことは、ケース素材の膨張・収縮や、時計内の湿度が水滴化して文字盤や針に付着することによるサビ等の原因になったりしますのでお避けください。
また、温度が著しく低い(高い)場所での保管は、オイルの劣化や精度の狂いなどの原因となりますので、こちらも避けていただきますようにお願いいたします。

Q&A

ブランドウォッチに関しまして、店頭でのご質問や、メールでのお問い合わせが特に多い内容をピックアップさせていただきました。ぜひ一度ご確認ください。

① 機械式時計は誤差がでやすいの?

巻き上げられたゼンマイが戻ろうとする反発力を、複数の輪列(歯車等のパーツが熊合わさったもの)で制御するという、長い歴史の中で培われた技術によって、驚異的な精度を誇る機械式時計ですが、当然のことながら電子制御(クォーツや電波時計)の時計と比較すると、かなり大きな誤差は生じてしまいます。
時計を丸々一日、止めずに使用した際に生じる誤差を「日差(にっさ)」と呼び、精度の高い機械式時計でも±10秒や±15秒ほどの誤差は許容範囲であると認識されます。
これは、例えば同じ時計であっても、手の運動量や気温、湿度、ゼンマイの巻き上がり具合、姿勢 等々の使用条件が異なると変化するものですので、「誰が、どこで、どのように使っても」日差±5秒以内に精度を調整して欲しい、というようなご要望におこたえするのは難しくなります。
もちろん、腕時計として正しい時間の把握というのは重要な項目の一つではありますが、秒単位の正確な時間ならばスマートフォンでいつでも確認できる現代において、正確さよりも「腕に着けた時の満足感」や「ステータス性」「希少性」また「お洒落なファッションの一部」等の需要から、今も機械式時計は非常に人気の高いアイテムとして認知されています。

② 時計の防水性能はどれくらい?

一般的に、「30m防水」や「100m防水」という防水性能は、「日常生活防水」や「日常生活強化防水」と呼ばれ、多少の雨や、手洗い時に軽く水がかかる程度は問題がないという防水レベルとお考えください。
この時計をお着けになって「30m」や「100m」の深さまでガンガン海の中を潜れるという意味ではありません。 プールや海水浴、ダイビング等でのご使用となると最低でも200m、できれば300mクラスのダイバーズモデルのご使用がおすすめです。
ただ、カタログスペックはあくまで製造時のスペックとなり、ある程度の使用期間が経過するとゴムパッキン(水が浸入しないようせき止めているゴム状のパーツ)の劣化等により防水性能は落ちてきますし、万一リューズがしっかり閉まっていなかったりすると、時計内に水が入ってしまう「水入り(これは保証対象外となります)」を起こしてしまいますので、できれば高級時計をお着けになっての遊泳は避けられたほうが無難かと思います。

③ クォーツ時計の電池の寿命はどれくらい?

通常、新品の電池であれば「2~3年」は十分にもつのですが、まず、新品のお時計に関しましてはメーカーの工場で生産された後の出荷段階から、そして、中古品に関しましては、当店の提携の修理工房にて機械チェックと電池交換が完了した段階から電池の消耗が始まるかたちとなりますので、2~3年もたずに止まってしまう可能性がございます。
そのため、万一1年以内に電池の消耗による止まりの症状が出た場合には、1回無償で電池交換もさせていただくサービスを行っておりますので、どうぞご安心ください。

④ ブレスレットのサイズ調整は自分でもできる?

専用の工具(マイナスドライバーや六角レンチ等)があれば、お客様ご自身での調整が可能なモデルもございますが、工具のサイズがネジの頭とキッチリと合っていなかった場合は、ねじ頭を潰してしまったり、ドライバーがすべって傷を付けてしまったりする原因となります。
また、経年によるサビや、ホコリ等による目詰まりなどで、ネジが完全に固着してしまっているために調整が難しい場合もございます。
ある程度慣れておられる方であっても、違和感を感じた時は絶対に無理をせず、大変お手数ではございますが、当店までご依頼ください。
状態によっては、修理工房での対応となり、店頭ですぐにお渡しできない場合もございますが、基本的にはサイズ調整は「無料」でさせていただきますので、どうぞお気軽にご依頼ください。

⑤ ブレスレットのモデルをレザーやラバーに交換できる?

お手持ちのブランドのメーカーが、バンドの種類を問題なく交換していただける場合に関しては、お客様に代わりまして当店から交換を依頼することも可能です。
ご購入と同時の交換を希望される場合は、交換料金を含めました商品代金を先にお預かりしてからの交換作業となります。
また、レザー・ラバーやブレスレット等への交換や、ブレスコマの追加等を行いました商品の返品・交換はお承りできませんので、ご不安な方は、商品を一度ご確認いただきました後に、当店までご返送いただいて交換をさせていただくか、お客様のお住まいの地域のお近くにデパートさま等の正規代理店がございましたら、お客さまご自身でお持ち込みいただいてのご交換も可能となっています。

故障・修理について

「あれ?故障かな?」と思ったら、構造上、必然的に発生する状態であって何の問題も無いという場合も多々ございます。
ブランドウォッチを初めて購入される際や、まだ使われて日が浅い方は、念のためにご一読いただいておりますと、より安心してお使いいただけると思います。

故障かな?と思ったら

2、3日使用しなかったら時計が止まっていた

機械式時計は、巻き上げたゼンマイがほどける際の反発力を動力として動くため、そのゼンマイが完全にほどけきってしまうと時計は止まってしまいます。
パワーリザーブが「7日」や「8日」という、ロングパワーリザーブと呼ばれるモデルは除き、一般的な機械式時計の場合は、ゼンマイがフルに巻き上がっている状態から外したとしても「約40時間」ほどで止まってしまいます。
止まってしまった場合は、自動巻き・手巻きのお時計どちらの場合でも、リューズを手で「30回から40回ほど」ゆっくりと巻き上げていただいて動力を確保し、その後時間を調節してご使用ください。 まれに、ゼンマイを巻いてもなかなか動き出さない時もございますが、その際は軽く2・3回程度、時計本体を振っていただくと動き出す場合が多いです。

自動巻き時計で、毎日使用しているが、止まる

自動巻き機構は、時計内にある「ローター」と呼ばれる半円形(もしくは円形)のパーツが、腕に着けている際の手の動きに応じて揺れ動くことで、ゼンマイを少しづつ巻き上げてくれる仕組みです。
一般的には「一日約8時間ほど」腕に付けて日常生活を送っていただくと、フルにゼンマイが巻き上がり、一般的なムーブメントの場合で、約40時間は腕から外しても止まらずに動き続けます。
一日8時間ほど使っているのに、夕方時計を外して翌朝には止まってしまっている、という場合は、デスクワークなどで腕の動きが少ないために、ゼンマイの巻き上げ量が不足しているということも考えられます。
どうしても装着時間が短かかったり、運動量が限られる場合は、着脱時に手でゼンマイを巻き上げておくことをお勧めします。

真夜中の0時ピッタリに日付が替わらない

ロレックスのデイトジャストをお持ちの方に特によく聞かれるご質問なのですが、デイトジャストという名称は「12時ジャストに日付が変わる」という意味ではなく「日付けが瞬時に切り替わる」という意味であって、日付が切り替わる時間が12時前後、数分程度の誤差が出る場合もございます。
これは歯車の「遊び」と呼ばれるほんの少しの隙間や、ゼンマイの巻き上げ量でも違いが出てきます。
また、他のブランドの場合は、ムーブメントの仕様により、0時前後から何時間かをかけてゆっくりと切り替わっていくタイプのものもあります。

日付が昼の12時に変わってしまう

時刻調整の際に、午前と午後を間違えて調整してしまっていると思われます。
時刻合わせは、まず時間の早送りを行って「日付が切り替わる12時」を見つけていただき、これにより「午前0時」を把握します。
その後、合わせたい時刻が午前の場合はそのまま時間を合わせていただき、午後の場合は、もう一度12時を越えて時計が「午後」になった後、合わせたい時刻に調整してください。

一日で何秒も遅れる(もしくは進む)

機械式時計の精度は、多くの歯車が連なる輪列をテンプというパーツによる機械制御で行っているため、電子制御のクォーツモデルよりもどうしても大きな誤差が生じます。
「日差(にっさ)」と呼ばれる一日続けて駆動した時の誤差が、一般的な機械式時計で「±30秒」、精度の高いモデルでも「日差±15秒」は許容範囲内とされます。
機械式時計の精度は、姿勢差や運動量、ゼンマイの巻き上げ状況等によって異なってきますので、同じ時計でも着ける方のご使用環境により日差に違いがでてきます。

クォーツモデルを買ってすぐに時計が止まった

クォーツモデルに関しては、メーカーでの製造時に動作を確認するための電池が入っており、販売時点での電池残量の消耗が原因で、ご購入後1年ももたずに時計が止まってしまうといったケースがまれにございます。
そのため、当店では販売後1年以内に電池が切れたことによる止まりの症状が出た場合は、無償で電池交換を行うサービスをさせていただいておりますので、どうぞご安心下さい。

修理について

修理品の送り方

【ご連絡およびご返送について】

お電話、メール、お修理品受け付けフォームよりご連絡をお願いします。

  • 修理品・受け付けフォームによる受け付け

    修理品・受付フォーム

  • お電話による受け付け

    電話番号(フリーダイヤル:0120-628-215)まで、まずはご電話ください。受付時に、ご返送詳細についてご説明させて頂きます。

    お電話でのお申込み

    0120-628-215

    お電話の受付時間

    11:00~20:00

  • メールによる受け付け

    メールにてのご連絡は お手数ですが、件名に“修理依頼”と記入していただき、本文に以下の内容をご記入の上、送信願います。
    メール受付後、当日もしくは翌営業日中に、その後の対応についての内容をご返信いたします。

    メール件名:修理依頼/メールの送信先:jubilee@jubilee.co.jp

    • お客様名
    • 商品名
    • 故障箇所
    • 故障状態の詳細
    • 故障直前のご使用状況

修理品お預かり後の流れ

  1. お客さまによるご返送の手配

    当店にご返送いただく際には、紛失、配送事故防止のため宅配便をご利用ください。
    ご返送の際【国際保証書と当店の保証書】をお持ちの場合は必ず同梱をお願いします。

  2. 商品到着・お預かり

    ご返送頂いた商品が当店に到着した時点で、メール(もしくはお電話)にて到着のご連絡をいたします。
    その後、商品の状態によりますが、メーカーもしくは当店提携の修理工房にて不具合の状況確認のため、通常約2週間ほどお時間を頂戴いたします。

  3. 点検結果のご報告

    不良箇所のご説明、修理が有償か無償かのご説明、料金およびご納期についてのご案内をします。

  4. 点検結果のご報告に対して、お客さまからのご返信

    無償修理の場合は、点検結果のご報告と合わせまして迅速にお修理を進めさせていただきます。
    有償修理の場合は、お客様より金額・納期のご了承のご連絡をいただいてからの修理開始となります。
    お客様から、修理をされない旨のご連絡をいただいた場合は、商品をご返送いたします。

  5. 修理品仕上がり

    当店の担当スタッフが、修理が完了したお時計のチェックを入念に行います。

  6. 修理完了のご連絡

    ご郵送での受け付けの場合は、修理代金及び返送時の送料をお振込みいただきます。
    ご返信時にお届け指定日をご連絡ください。

  7. お預かり品のお渡し

    ご指定頂いた日時に、佐川急便にてご返送いたします。
    店頭でのお受け取り、およびお支払いも可能です。

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